CubaseのGeneric Low Latency ASIO Driverについての設定、音が出ない場合の対処法

Windows環境でCubaseを使って音を出す場合、ASIO対応オーディオインターフェースを持っていなければデバイス設定のVSTオーディオシステムからGeneric Low Latency ASIO DriverというASIOドライバーを使うことになる。

ただこのGeneric Low Latency ASIO Driverを使用したがどうすればいいか分からない。音が出ないという問題に悩まされている人がいるかと思うので対処法を書いてみる。

MIDIキーボードを使用するといった場合は遅延が少ないASIO4ALLのほうが良いが、基本的にGeneric Low Latency ASIO Driverで問題ない。

ちなみにGeneric Low Latency ASIO DriverというのはWindowsに標準で搭載されているWASAPIという機能のことである。

普段はオーディオインターフェースのASIOドライバーであるUS-322/US-366を使っているが、今回は解説のためGeneric Low Latency ASIO Driverを選択する。

 



「バックグラウンド時はASIOドライバーを開放する」にチェックを入れるとCubaseがアクティブな状態であれば他のソフトから音は出ないが、非アクティブにすると他のソフトから音が出るようになる。DAWを初めて使う人がこの仕様が厄介であるとか、YouTubeを見ながら、あるいはiTunesを立ち上げながらCubaseを使いたいという人もいるだろう。

対処法はあるのでご安心を。ただこの仕様はDAWでは仕方がないと思ったほうが良い。他のソフトから音が出るようにすると安定性が下がるからだ。



Generic Low Latency ASIO Driverのコントロール パネルを開いてみよう。
ここで「状況」がアクティブではなくオフになっている場合、後述のVSTコネクションの設定を確認しよう。



「選択されたポート構成をASIOホストアプリケーションだけに制御される」のチェックを外すと、Cubaseが立ち上がっているアクティブな状態でも他のソフトから音が出るようになる。安定性を考慮するならチェックを入れておくこと。

「オーディオバッファサイズ」は小だと遅延が少なくなり、MIDIキーボードなど入力デバイスを使用するならこの設定が良い。しかしCPUの負荷が高くなる。
一方、大に設定するとCPUの負荷は減るが、遅延が大きくなる。
打ち込みのみをする場合は、中あるいは大で問題ないと思われる。
MIDIキーボードを使って録音する場合は小の設定にするより、ASIO4ALLの導入やオーディオインターフェースの購入をするべきである。

歌ってみた向けではあるもののオーディオインターフェースについての記事を書いているので参考までに。
歌ってみたのための(おすすめ)オーディオインターフェースの選び方!

出力ポート、入力ポートにデバイス名が表示されるはずだが…。なぜか表示されない。



もし表示されない場合、デバイス名はおそらくこの並びと同じと思われるのでこれを参考にするべき。
これはスピーカーのアイコンを左クリックして「再生デバイス」あるいは「録音デバイス」を選択することで表示出来る。



音が出ない!となったなら、デバイスからVSTコネクションをクリック。



このようになっていれば音は出力されるはずである。
これで音が出なければ、再生デバイスの設定を見なおしてみるべきだ。