フリー指弾きベース音源プラグインAmple Bass P Lite IIの使い方を徹底解説!

まずはこのデモソングを聴いてみよう。

https://soundcloud.com/ample-sound/abpl-by-the-way

こんな素晴らしい音がフリーの音源なのだ!



この音源はAmple Bass P Lite IIというAmpleSoundのベース音源Ample Bass P IIのLite版にあたるもの。

サンプリングしているベースはフェンダーのプレシジョンベース。
ピックアップにハムバッカーを採用しているため、太い中低域が特徴。
ちなみにジャズベースのピックアップはシングルコイル。

ダウンロードはこちらから。ABP LiteII(Free)と書いてありますね。MacかWinを選択してください。AGM Lite IIはアコースティックギターの音源ですがこちらも素晴らしい音源です。

音は有料の音源と同じものであり、当然無料のベース音源でここまでクオリティの高いものはない。ダウンロードして使うしかない!

 



ではインストールの手順を紹介します。


ダウンロードしたものを開くとインストーラーを展開する解凍先を指定します。
分かりやすいところで大丈夫です。



展開されると自動的にインストーラーが起動します。



規約に同意してくださいというもの。残念ながら我々日本人には何を書いているか分からないけれど、とりあえずI acceptで次に進む。



インストールするフォルダを指定します。外付けHDDにインストールするといった用途でなければ、特に変更する必要はありません。



64bitのプラグインをインストールするディレクトリを指定します。
プラグインを入れて使っているフォルダを指定しましょう。



32bit版の指定です。このスクリーンショットではProgram Filesになっていますが32bitの場合Program Files(x86)です。デフォルトではこうなっていたため、しっかりと指定しましょう。



サンプルデータのディレクトリを指定します。




インストールするものを選びましょう。Instrument Detaは音源そのものです。
VST2は一般的なWindowsDAWで使われているものです。RTASとAAXはPro Toolsです。Pro ToolsのバージョンによってRTASかAAXか変わってきます。
Hostはスタンドアロンのものです。
MacではおそらくAUが表示されていると思います。LogicなどをMacDAWを使用している方はAUにしましょう。



最後にスタートメニューで作成するフォルダです。作成しない場合は「Don't create a Srart Menu folder」にチェックを入れてください。


そういえばこれはLite版ですよね。一体どういった制限があるかというと。

  ABP ABPL
容量 3.6 GB 450 mb
サンプル数 2851 samples 443 samples
サンプルの音質 24bit 44.1khz 16bit 44.1khz
サンプリングサイクル Maximum 4 Maximum 2
音域 B0 - F4 D1 - F4
アーティキュレーション サスティン、ハンマーオン$プルオフ、レガートスライド、スライド、パームミュート(ブリッジミュート)、ポップ、スラップ、タップ、スタッカート、アクセント、ナチュラハーモニクス サスティン、ハンマーオン$プルオフ、アクセント


24bitではなく16bitのため音質は少し悪いです。

サンプリングサイクルというのは1つの音程を連続で鳴らした時に違うサンプルが読み出され、マシンガン効果を防ぐものです。Lite版では2つの音が収録されています。

音域は公式のデータだとD1-F4となっていますがデフォルトの状態ではE1までしか鳴らせません。これは後ほど解説します。

そして奏法も少ないのが分かると思います。


ではインストールが完了したらDAWで起動してみましょう。



左上にMain Tab Edit Settingとありますが、Mainのみ解説します。ちなみにTabではTab譜作成ソフトで作成されたデータを読み込んで再生することが出来ます。

デフォルトだと最低音がE1ですが、ある方法を使うことでD1の音を出すことが出来ます。

ベーシストやギタリストの皆さんもしDの音を出すならドロップDチューニングにしますよね。そうしたらもちろん4弦のチューニングを行います。ペグを回して。もちろんABPLもです。



ペグをドラッグするとチューニングを変更できます。ドロップDや半音下げチューニングも出来ますね。

奏法の切り替えですが、Liteですからハンマーオン、プルオフ(HP)しか切り替えができません。
ハンマーオン、プルオフに切り替えるキーはF0です。



F0にノート置き、実際に鳴らすノートを重ねてみましょう。
上の音程に重ねるとハンマーオン。下の音程に重ねるとプルオフとなり、滑らかに音が繋がります。
この場合B1が鳴り終わると奏法はサスティンへと自動的に戻ります。
B1が鳴っている間はHPが有効なため…。



このようにノートを配置するとトリルが出来ます。

次にこの解説です。



OPEN STRINGS FIRSTは開放弦で鳴らすときに使用するものです。G#6のベロシティでも切り替えができます。ベロシティが64以上でオン。63以下でオフです。

HOLD PEDALを有効にすると音が鳴り続けます。和音を鳴らすときに便利ですが、ベースではあまり出番がないかもしれません。

STANDARD MODEはクリックするとKEYBOARD MODOSOLO MODESTANDARD MODEと切り替わります。
KEYBOARD MODEでは1つの弦で2つ以上の音を鳴らすことが出来ます。もちろん通常であれば1つの弦で複数の音なんて出ませんが、そういったモードなのです!
SOLO MODEは単音しか鳴りません。

AUTO OFF→AUTO HP→AUTO LSと切り替わる右のスイッチですが、AUTO HPを有効にしているとF0にノートを配置しなくてもハンマーオン、プルオフの奏法が使用できます。
AUTO LSはレガートスライドですが、Lite版では意味がありません。




AUTO-BUZZ…弦のビリビリとした音です。厄介者とされる弦のビビリ音ですが、これを使うとより本当に弾いているようなサウンドになります。

ACC-NOISE…ノイズです。数値を大きくしていくとノイズの量が大きくなります。大人しい楽曲であれば抑えめがいいかもしれませんね。

隣のフェーダーはリリース、ノイズ、フレットサウンドについて細かくいじることが出来ます。ノイズやフレットサウンドが無いといかにもヴァーチャル音源のベースといったサウンドになりますが、あえて古い感じのゲームミュージックサウンドにするなら無しでも良いかもしれません。

FADE-IN…フェードインです。アタックが遅くなります。特別な意図がない限り0.0sにしておきましょう。

START…グローバルサンプルスタートタイムです。50msecに設定した場合、ピックで弦を鳴らして弦が振動するまで50msecかかります。0msecに設定するととてもじゃないですがベースのようなサウンドではありません。




左側の黄色い鍵盤はLite版では使用しません。多分。

青い鍵盤はノイズや弦を叩いたスラップの音、スライドのFXが収録されています。

右側の鍵盤で弦の指定ができます。
E6…4弦
F6…3弦
F#6…2弦
G6…1弦
4弦は一番低い音が出る弦です。
これはハンマーオンなどの奏法を使おうとしたら音程移動先が違う弦でうまく鳴らないといった場合や、弦によるサウンドの違いを考慮して綺羅びやかに鳴らしたいから1弦…という様に使いますが、1弦以外4フレットまでの制限があるLite版はわざわざ弦を指定する機会は無いかもしれません。

最後にモジュレーションホイールですが、モジュレーションの数値を上げるとビブラートがかかります。通常のモジュレーションと違い、ピッチが下がる揺れ方はしません。


以上が使い方です。うまく使ってみてください。

ではこのLAMEのブロマガではお馴染み(お馴染みと言いたい)のLAMEのデモ曲です。

ABPL LAME's Demo(SoundCloud)



良い音出ますね!以前買ったScarbee Jay Bassよりめちゃくちゃ良いです。Jay Bassさんはスライドとかスラップが扱いやすいから手放しませんけどね!



AmpleSoundがお気に入りにしてくれた。

こんな音源使わないなんて…損だね。
もっと凝ったベースにしたいなら製品版を購入しましょう。
AmpleSoundの音源はクリプトンで代理販売しています。